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2013年06月のエントリー一覧

  • 村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

     この本を読み終わったら村上春樹について何か書いてみよう、そう思っていた。 ぼくは春樹の良き読者ではない。読みはじめたのは最近のことだし、多くを読んだわけではない。それでも数年前の秋、集中して「ノルウエーの森」「羊をめぐる冒険」「海辺のカフカ」「1Q84」を読んだ後、これらの作品についての、語りたいと思ういくつかの言葉が心の内で出番を待っているのを感じてきた。 最新作を読めば何かまとまった言葉が出て...

  • 都議選結果について

     東京都議選が終わった。自民の一人勝ち、公明がかたく現状維持し、自公で過半数を大きく超えた。民主は惨敗し、共産が議席を倍増して民主を追い越し、野党第一党となった。「みんな」は足場を築いたが、維新は消滅寸前である。 ぼくはこの結果を評価する。与党と政策内容の変わらない野党の議席がいくらあっても意味がない。明確に政策内容の異なる共産が野党の首位を占めることの意義は大きい。 もちろんこれを共産の復調と単...

  • 古本屋通信さんへ 12

     ぼくはほとんど旅をしたことがないので、文学碑を訪れたこともなく、訪れたいとも思いません。小説家は小説がすべてです。碑に何か意味があるとは思えません。ただ例えば子供がそれを目にしたとき、興味を持つかもしれない。長い年月のうちには誰かに何らかの影響を与えるかもしれない。そういう意味はあるのじゃないですか。それは作家の碑に限らないでしょう。 古本屋通信さんは岡山県の事情をいろいろと書いてくれるので、興...

  • 古本屋通信さんへ 11

     イリイッチの規約違反を批判したのじゃなくて主張の内容を批判したのだということが納得できました。その点を確認したかったので遠まわしに表現してみたのです。実際規約違反なんて党外の人間にとってはどうでもいいことです。ぼくはイリイッチの主張を知らないので、この問題はこれで終わりです。 別件。ぼくがのぞいたのが何のサイトだったかよく分からない。キンピーサイトを検索してもいろんなものが出てきて、どれがそれな...

  • イリイッチ(伊里一智)について

     古本屋通信でこの名前に出会ったとき、頭の倉庫の奥深くから、ぼんやりとした記憶が甦ってきた。レーニンの名前に由来するこの仮名を称する日本人について、聞いた覚えがある。だが思い出せるのは名前だけだ。だからイリイッチについて書くことは何もない。ただ彼について書かれた古本屋通信の文章に少し感想がある。 古本屋通信によると、イリイッチは東大大学院共産党支部に所属して、東京都党会議の代議員に選出されるべく、...

  • 入江秀子「まっすぐ顔を上げて」(民主文学7月号)

     こういう作品を読むと、つくづく小説とは定義できないものだと思う。冤罪事件の再審裁判をめぐる、当事者と支援者たちとを淡々と描写している。それが経過報告ではなく、登場人物たちの描写に重点を置いているので、なにがしか小説的な感慨がある。人間たちに触れたという読後感がある。 ただ事件の詳細を語らないので、もどかしい。ほんとうに冤罪なのかどうかを読者は判断できないからだ。 内容的には小説というよりもルポだ...

  • 小宮次郎「虹の橋」(民主文学7月号)

     この作品は、読みやすさという点だけで言えば、今月号いままで読んだなかでトップだろう(まだ一作残っているが)。気楽に読める肩の凝らない小説というのはいいものだ。民主文学も変わってきたなと思う。日々労働と生活にふりまわされている現役世代にとっては、読書は気晴らしという側面が強いだろう。そういうものは提供されねばならない。そこで気分転換してまた労働と生活に立ち向かうのだから。 ただ、そういうものばかり...

  • もりたともまつ「六十七年目の潮路」(民主文学7月号)

     高齢の作者だが、簡潔で歯切れ良い、読みやすい文章である。「民主文学」を読むようになってから、さまざまな方の作品に接してきたが、文章には作者の性格や人柄や思考方法までが表現されるような気がする。ぼくが作品を採りあげるとき、内容よりもまず文章に注目するのはそれゆえである。文章は内容以上に作者を語っている。 内容は妻の死から、妻の死後訪れた壱岐対馬の情景、生地であるソウルでの生活から、引き揚げの様子、...

  • 高林正夫「爪」(民主文学7月号)

     小頭症の子とそのかたくなな母親を相手に格闘する新任教師の話である。ひたすら格闘の現場に密着して描写していく。その文体はやや平板ではあるが、静かな迫力があって、読者をひきつける。読み終わったあと深い溜息が漏れた。ところどころに挿入される音や光の描写に作者の筆使いの個性がのぞいてメリハリをつける。 才能を感じさせる好編ではある。が、不満が残った。障碍児や障碍児教育に無知な読者の一人として、多少の知識...

  • 梅崎萌子「桜の木のあるところ」(民主文学7月号)

     この作品の批評はとても出来ない。これは批評以前である。読みにくい作品というのは世にいくらでもある。げんに「abさんご」はとても読みにくかった。でも文章の筋は通っていた。この作品の文章は文章以前である。文章が下手でも感動的な作品、面白い作品というのにも今まで出会ってきた。しかしこの作品はいけない。編集部はどこを評価して載せたのだろう。そんなに原稿が足らないのか。 「まがね」にもこれをはるかに超える...

  • 芝田敏之「人気投票」(民主文学7月号)

     一口に小説と言っても、そのスタイルはさまざまである。人生の微妙で奥深い様相を濃密な文体で提供してくれる作品もあれば、行き場を失った精神の叫びのような作品、あるいは読者を迷路に踏み込ませるような難解なもの、いずれもスタイルに内容が伴っていれば読むに値する。 芝田敏之はあくまで軽い文体で、面白くさわやかに物語を作り上げる。 3月号に「種火」を書いた作家である。「種火」は40年前の話で、自伝的要素を濃厚...

  • 劉暁波 原発

     2010年2月に書いて県党に渡した文章の中から、特に現在的だと思われる二箇所のみ引用する。これで最後である。  「綱領批判」2010年2月 2、人権と中国(の一部分) (劉暁波問題を一例として挙げている。彼がノーベル賞を取ったのは同年の秋だから、これはそれ以前の記事である) いま、チベット問題、新疆ウイグル問題が、深刻さを増してき、さらに象徴的な例として、「憲章08」の提唱者が逮捕、起訴され、懲役11年の判...

  • 古本屋通信さんへ 10

     「党籍消滅前後」面白く読ませてもらいました。転籍を拒否する地区委員会、立腹する当人、間に立って泣き出す女性党員、それぞれに非常に人間的で、このまま青春小説になりそうです。組織としては深刻な問題かもしれませんが、まあ、みんな若かったということで、組織が人間の集まりである以上、こういう物語の中で推移していくのだろうという気がします。(人の悪口を読まされるよりも、こういう記事のほうが読んで得した気分に...

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