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2013年04月のエントリー一覧

  • 筒井康隆「聖痕」

     朝日新聞に連載されたこの小説はほぼ毎日読んできた。作者も認めるとおり、さまざまに実験的な作品である。 会話にカギ括弧もなければ行替えもしない。三人称の地の文に「某が言った」もなく、いきなり「僕は」と書き込まれる。小学校の作文ならまずペケである。それでいて違和感がない。 作者によれば苦肉の策であったようだ。新聞の活字が大きくなったせいで、以前一日当たり400字詰め三枚であったのが二枚になってしまっ...

  • 尖閣周辺海域漁業協定について

     尖閣周辺海域の漁業協定が日台間で締結された。方向性としては正しい。無意味な領土争いをやめて現場の生活問題を解決すべきだからだ。 だが、それをなぜ現場の頭越しに国家間でやるのか。これは沖縄の漁民と台湾の漁民とが話し合って決めることだろう。政府はそのお膳立てだけをすればいいのだ。現場を無視して国家が勝手なことをする。どこに地方自治があるのか。 こんなことをやっておいて道州制論議などチャンチャラおかし...

  • 古本屋通信さんへ 8

     やってくれますね。党内の具体的な問題はぼくにはわかりません。個々人が自由に活動すべきだというのが持論なので、規約違反はぼくにとってはむしろ歓迎すべきことなのです。ぼくの理想はゆるやかな連合です。現実には難しいでしょうが、それを解決するのは実践の能力と意欲とを持った人たちです。ぼくは残念ながら枠外なので、問題が具体的になると発言権がありません。それに本当に規約を踏み外してやっているのか、それとも中...

  • 「わだかまる」再読

     二か月ぶりの再読である。いま、この作品で、ぼくが一番評価したい気になっているのは、文体である。 ぼくは決して文体だけで持ち上げたり切り捨てたりする読者ではないつもりだが、それでも文体の好き嫌いは無視できない。 一般に日本伝統の自然主義的文体は好きじゃない。それに対して、この作品の場合、一人称で書きながら、書いてあるのはほとんどその語り手の見聞きしたことであり、それにちょっとコメントを付け加えるだ...

  • 風見梢太郎「収束作業」

     今月号のピカイチ。文句のつけようがない。 一般人には立ち入りさえ難しい原発内部、そこでの各種労働、それぞれ立場も収入も作業内容も異なる労働者、その労働者たちの日常生活、すべて過不足なく見事に描ききっている。 いつも書きすぎて読者に叱られるぼくとしては大変参考にもなった。 それぞれの場を少しずつ簡潔明瞭に描き、決して書きすぎず、あちこち横道にそれているようでありながら、すべてがつながっていく。読者...

  • 古本屋通信さんへ 7

     組織を運営するということが現実にはさまざまな困難を伴うということがよく分かります。組織を作れば維持せねばならない。維持するには専従が必要だ。専従の生活は組織が支えねばならない。組織に生活を支えられると組織に背けば生活できなくなる。生活していこうとすれば自分を殺さねばならない場合もありうる。逆に組織の側からいえば、いったん専従にしてしまった人物が無能であることが判明しても、もはや無責任に放り出すわ...

  • 仙洞田一彦「砂の家」

     文章は違和感なく読める。さすがだ。だが読み終わってみると何もない。それでどうしたの? という感じ。 彼の作品はかなり読んだ気がするが、はじめのうち昔の労働運動に関するものが多かったと思う。昔のことでありながら現代に通じるものを感じさせてくれて、ものを見る角度が確かだと思えた。 最近は現代を扱おうとしているようである。その意図はよいのだが、てこずっているように見える。 ここでもパターン小説(類型小...

  • 古本屋通信さんへ 6

     白川真澄氏の文章ざっとですが読ませてもらいました。共産主義労働者党と聞いてもピンとこなかったのですが、内藤知周、いいだももの名前が出てきて、昔赤旗が攻撃していたなと思い当たりました。世界と日本の変動につれて様々な実践活動をするなかで、試行錯誤して「緑の党」に至った経過がよくわかりました。過去はともかく現時点での彼の思考はかなりぼくに近い気がします。実践しているという点が偉い。「間違わなかった人は...

  • 青木資二「ステップ」

     残念ながらこの作品には最後まで入りこめなかった。これでは小説ではなく作文であろう。 漫画的なパワハラに終始する女性校長、もちろんどこにでもいる。それに対して、40才の早苗は、20年近くも小学校教員を務めてきながら、内向的な性格でいっさい反抗できずに泣きべそをかくだけである。もちろんそういう女性だっているだろう。その設定自体に文句をつけようとは思わない。問題はこれをどういう絵に描くかである。 客観...

  • 田島 一「二つの城」

     田島一の短編は民主文学誌上でいくつか読んできているが(「時の航路」は読んでいない)、あまり納得できるものではなかった。 今回作も、前半は首をひねりながら読んだ。「なんでこれが小説なの? どうしてルポにしないの?」と思わされた。というのは、三人称で書かれているのだが、叙述の全体が色濃く主観に染まっていて、それが主人公越智の主観なのか作者田島の主観なのか判然としない。 何故一人称で書かないのか。一人...

  • あこがれ

     出身地をきかれると、ややこしいので福山と答える。事実、少年時代のほとんどを福山で過ごした。でも最初の記憶は十日町なのだ。そこに何年いたのか、いまではわからない。両親にはきかずにしまったし、姉にきいてもはっきりしない。 少なくとも二冬は過ごしたはずだ。というのは異なる家での冬の記憶があるから。 ひとつめは中心市街地からさほど離れていなかっただろう、ちょっとした川のかたわら。凍りついた川の上で年嵩の...

  • 古本屋通信さんへ 5

     左翼陣営もいろいろあったのですね。ぼくは何も知らないので、教えられることばかりです。でも当分政治から遠ざかります。文学に戻るときだと思うので。...

  • 石崎徹について

     石崎徹を検索すると新潟の代議士さんが出てくる。非常にややこしい。あちらさんも迷惑しているようならごめんなさい。これ本名なので仕方がないのです。ぼくのほうが年上のようなので、ご容赦ください。...

  • 「鐘」改稿5

     掌編「鐘」、年月日を勘違いするということだったので、何行か削りました。ラストは古い文章が残っていて、かえってそのほうがよいと思えたので、元に戻しました。多少はましになったでしょうか。(カテゴリーから入れます)...

  • 日本共産党について(緑の党)

    9、休稿に入る前に 結局また政治にかかわってしまった。いまさら後悔しても遅い。始めた以上、多少ともけりのつくところまでは進めねばならない(とは思うのだけれど)。 経済についてはほとんど何も語れなかった。ぼくのなかに体系化されたものがないのだ。現実を見る中で出てきたきれぎれの疑問だけである。だがいま人が立脚せねばならないのは、現実であって理論ではない。その現実はやたら複雑で急速に変化していく現実であ...

  • 日本共産党について(経済)

    8、経済 これは最も重要な問題であり、最も複雑困難な問題であり、そしてぼくの最も苦手な問題である。 とりあえず大雑把に述べてみる。とはいえ、この先再述してもそれなりの論にするだけの知識がぼくにはないが、いちばん根本的な問題であるから、繰返し帰ってくることにはなるだろう。 不破哲三はその著書(「新日本共産党綱領を読む」新日本出版社2004年)の中で、「ゴータ綱領批判」を引き合いに出して、マルクスとレ...

  • 緑の党

     古本屋通信に緑の党の声明政策が載った。わかりやすく時宜を得た良い内容だ。いまを具体的にどうするかというところにポイントを絞っている。すべて共感できる内容である。市民運動の経験者の中からこういう政党が現れたことに注目したい。ただ議席を取るのは難しいだろうと思うけど。問題はそのあとも持続できるかどうかだろう。創ることも難しかっただろうが、持続するのはもっと困難だ。...

  • 日本共産党について(社会民主主義)

    7、ぼくの立ち位置 どういう地点に立って発言しようとしているか、とりあえず、おおざっぱに述べておく。 ぼくの立場は、かつて社会民主主義と呼ばれたものに近いだろう。いまでもそういうものがあるのかどうか知らないが、かつて共産主義者から批判され、でもまたある程度肯定もされ、共闘も模索されてきた。 だが、かつての社会民主主義者は帝国主義戦争にあたっては愛国者となってしまい、また植民地を維持する立場でもあっ...

  • 領土問題

     領土問題に関して古本屋通信が過去に書いた彼自身の記事を再録した。この問題でまともな意見に触れたのは、高橋源一郎に続いて二件目だ。もっともぼくの交流範囲が狭いのだが、何人かの党員、県の常任クラスとも話をしたが、党の公式見解を一歩も出なかった。そういう決まりになっているから、それが本音なのかどうかはわからない。いつもと同じように今回もまた、ぼくは世論のただなかで孤立していると感じていた。それだけにま...

  • 日本共産党について(領土問題)

    6、領土問題 尖閣問題が騒がしくなった時、党は声明を出して、「尖閣は日本の領土である」と述べ、「そのことをもっと国際社会に訴えていかなければならない。日本政府がそれを怠っていたので、問題が発生したのだ」と指摘した。  しかし第一に、領土問題は二国間の問題であって、そんなことをどんなに一生懸命説いても、喜ぶのは日本人だけで、中国人はもちろん反発を強めるし、国際社会は何ら納得しないばかりか、そもそもわ...

  • 日本共産党について(世論)

    5、世論について ぼくは世論が正しいと思ったことは一度もない。世論ほどいいかげんなものはない。しかし、ともかくも民主政治は世論を意識せざるを得ない。だが政党は世論に従う必要はない。世論が正しくないと思っている政党は与党になるべきではない。野党として世論と対峙せねばならない。 世論はたやすく情報操作される。しかし一方生活実感に基づいてもいる。もちろん所属する階層の利害に影響される。しかしその階層を資...

  • 日本共産党について(前衛)

    4、前衛について 前衛というものはもう必要ない、というかありえない。民主主義の一定程度定着した社会では、それをどれだけ実質化していくかということだけが問われる。前衛、後衛という段階はもう過ぎたのである。社会の構成員全員がどれだけ広範に実質的に参加できるかが問われているのであって、前衛による革命は結局前衛による支配を確立したに過ぎなかった。それは後進社会の話である。 「労働者の権力」などという言葉が...

  • 日本共産党について(市民運動)

    3、市民運動 ぼくの弟は(私生活では若干のごたごたがあったが、ぼくのほうはもっと滅茶苦茶だったのだから、それはおいて)、若い時に政党に絶望して市民運動に期待をかけた。いまもボランティア活動の一端で何ごとかやっているようである。 ぼくは懐疑的だった。市民運動の役割を認めないわけではないが、それだけでは根本的に世の中を変えることにはならないだろうと思っていた。だが考えが変わった。 そもそも根本的な変革...

  • 日本共産党について(確かな野党)

    2、確かな野党 ある人から、次のようなメールを受け取った。「共産党が確かな野党といいだしたときに、共産党の国政における役割は終わったと思った」 その時ぼくの見解を送らなかったので、今ここで送る。 ぼくは党のこのスローガンを支持する。共産党は確かな野党であるべきだと思う。与党になってはいけないとは言わないが、そのときには他の党が確かな野党にならねばならない。 議会制度の有効性とは確かな野党の存在によ...

  • 古本屋通信さんへ 4

     いろいろな問題が含まれていて簡単にコメントできないので控えさせていただきます。でも、異なった角度からの見解に触れることはぼくの認識をふくれさせてくれます。とりあえず書き溜めたものを少しずつ公開していきますが、気づいた点を指摘していただいたらと思います。そのつど反応することはたぶんしませんが、ご指摘を財産にして熟考、再考します。...

  • 古本屋通信さんへ 3

     古本屋通信さん、なかなか面白いものを読ませてもらいました。でもそれは直前まで党をだまして決行するということでしょう? あらかじめ党中央があなたの意志を把握していれば、あなたは代議員にはなれませんよ。...

  • 日本共産党について(田口理論)

    (多少のリアクションを受けて感じたことを、メモふうに述べる) どうやら「民主集中制」は飽き飽きするほど論じられてきたテーマらしいと、いまさらながら気づかされた。 20数年以上にわたって文学にも政治にも興味を失ってひきこもってきたので、そういう事情に疎いのだ。 ぼくの書く政治論が説得力に乏しいのは、論争史の裏付けがないことも大きな要因だろう。(それと実践経験が足らないことかな)。 つまりは素朴すぎる疑...

  • 古本屋通信さんへ 2

     古本屋通信さん、さっそく反応してくださってありがとうございます。「で、どうするの? 代用品を示しなさい。党の組織運用の実際に基づかない批判である」いずれも痛い指摘です。いまのぼくには解答の用意がありません。ぼくはまず心に浮かぶ正直な疑問だけを提示していこうと思います。素朴すぎる疑問かもしれませんが、少しずつ提示して、寄せられる反論をじっくり吟味して、ぼくの認識を改めていけたらと考えます。まともに...

  • 日本共産党について(民主集中制)

     日本共産党への批判的支持者というのがどの程度いるのか永年分からずにいたが、最近インターネットをうろつきはじめたせいで、各所でそれと思しき人物と遭遇するようになった。 同時に、批判的支持者が自らそれなりの党派を構成するということはありそうもないと思い至った。というのは第一に、その層はおそらくすでに高齢化している?こととあいまって、もはや政治的積極性を失っている、見えてきた死への時間をもっとほかのこ...

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