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まがねとおる

Author:まがねとおる
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新潟の同姓同名はまったくの他人
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カテゴリ:旅行のエントリー一覧

  • 京都旅行記を終えて

     15回までで京都旅行記が終わったので、1から順番に並べ替えた。読んでもらえるようには整理できていない。自分のための心覚えという感じ。行った先のことはほとんど書かずに、そこまでの道順ばかりを一生懸命書いている。結局、ぼくは名所旧跡にあまり興味がない。街並みや、道や、交通機関が好きなのだ。名所はそのための動機づくりだ。それにいちおう行きました、ということにしておかねばならないし。 歩く道々に思い出が詰...

  • 京都旅行(1)

     あっという間に10月も終わりに近付き、土、日が中国地区集会。その前に明日は町内会の残仕事。なので、中国地区の準備もあまりできなかった。顔を合わせるだけでも楽しみなので、それでよしとしよう。 京都の記憶がどんどん遠のいていきそうなので、少しずつ書く。 初日のことはエッセイに書いた。そもそも、ぼくらの旅行の計画はすべて妻が立てて、ぼくはそれに乗るだけ、いつもそうなので、妻は最初から怒っている。 京都10...

  • 京都旅行(2)

     京都の街は碁盤目状である。X軸とY軸との交点を求めれば位置が分かる仕組みだ。すべての通りに名前がある。通りに名前を付けるという点では、ヨーロッパの都市とよく似ている。異なるのはヨーロッパの都市が放射状であるのに対して、京都は碁盤目でいっそうわかりやすいというところだ。 京都駅からまっすぐ北に向かうのは烏丸通である。大きな通りだけを言うと、烏丸の西が堀川、大宮、千本、西大路となっている。烏丸に東本...

  • 京都旅行(3)

     きょうの朝日新聞で、西寺跡の発掘が報じられている。もともと羅生門の東にあったのが東寺、西にあったのが西寺だが、西寺は早くに焼失してそのままになった。東寺は弘法大師の寺として残った。それはいいのだが、朱雀大路の地図が掲載されている。見ると山陰本線と重なっている。千本通が朱雀大路と思っていたが違ったかな、と一瞬思った。だがたいして違わなかった。山陰本線と千本通は近接して走っている。二条駅があるのも千...

  • 京都旅行(4)

     旅行記も4回目になるのに、初日の出町枡形商店街から話がひとつも前に進んでいない。どうも人に読ませるというよりも、自分自身の備忘録のような、あるいは記憶の確認というような、そんな感じで書いている。たぶん、こんな調子でどこまでも続いていく。でも、「ふくやま文学」の締め切りまで3週間を切ったし、そのうえ町内行事も目白押しで、また中断するかもしれない。 さて、枡形商店街から外に出て、ここまで来た以上、次...

  • 京都旅行(5)

     貧しい年金生活者のぼくらが10日間も旅行できたのは、やさしい子供たちのおかげなのだ。三人の子供たちと、そのそれぞれのパートナーが、行っといでと言ってポンと封筒をくれた。開けてびっくり、一万円札が十枚も入っていた。 どの家族も裕福ではない。それぞれの子供たちを抱えて、いまいちばん大変な時期を一生懸命生きている。そこから出してくれた金だ。感謝感激なのだ。 というわけで、やっと二日目である。 二日目なの...

  • 京都旅行(6)

     二日目、伏見と宇治から京都駅まで帰ってきた。その日は朝一度バスに乗っただけだったので、堀川通をまっすぐ宿に帰れば2回しか乗らないことになって、600円の一日券を損する。3回乗らないと元が取れない。というみみっちい考えがあって、それで京都駅から河原町通りを行くバスに乗ったのだと思う。あるいは別の日だったかもしれない。二日目のことなのだが、早くも記憶があいまいだ。 K仏具店に行きたいと妻が言う。英文科...

  • 京都旅行(7)

     先日の朝日に、京都市バスの一日乗車券のことが載っていた。これが値上げしたのが最近のことだったのだそうだ。かわりに地下鉄も乗れる共通の一日券を値下げした。というのはバスが観光客で混雑して、市民の足ではなくなっている。という苦情が来て、観光客をできるだけ地下鉄のほうに誘導しようということらしい。 一日乗車券は市バスのほかに、京都バス、京阪バスでも使える。京都駅で、600円で、要るだけ買っておく。その日...

  • 京都旅行(8)

     4日目。下長者町にはすでに3泊したので、今日は草津に行く日である。でも、チェックインは夕方だし、草津に行っても何もないということで、それまで京都で過ごすことにする。チェックアウトして、荷物は預けた。北野天神へ行ってみようということで話が決まった。 北野天神は何度か行っている。ただ気になることが新たにあった。「失われた夜のために」のモデルとしたのは鷹峯のアパートだった。そこは北大路西大路から坂を延...

  • 京都旅行(9)

     われわれの住んでいるのは広島県と岡山県との県境である。最寄りの山陽本線駅は大門駅という。その上りの一駅目が岡山県の笠岡駅で、一方、下りの福山駅との間にはもう一駅ある。しかも大門駅から我家までには一山越えねばならない。これがなまなかの山ではない。急峻な山である。その頂上まで登って今度は峠を降りていく。我々は盆地に住んでいる。そんなところだから自転車はたとえ電動でも使えない。バスは、途中まで歩けばあ...

  • 京都旅行(10)

     三人の子供のなかで一番口の悪い二番目の子が、ぼくらの旅立つとき、自分自身の新婚旅行のときに流行っていた成田離婚にひっかけて、「京都離婚にならないように行っといで」と言った。最近あまり聞かない言葉で、なんだか懐かしい感じがする。 けんかはしない。妻が一方的に怒って、ぼくは「はい、はい」と言っておとなしくしているので、けんかにならない。ただし、京都は懐かしい思い出だけではない。切れば血の出るようなこ...

  • 京都旅行(11)

     20日に福山を出て、25日だから6日目である。折り返し点を過ぎた。草津の二日目、京都へ向かう。今日は鞍馬、貴船と決めていた。 むかしうろついていたのは、市電のある市街地だけだから、こんどの旅はむかし足を延ばさなかった郊外が主になる。銀閣寺、哲学の小径周辺はさんざん歩いている。嵯峨野は市電こそないが、嵐電で何度も行った。嵯峨野の主なところは二回ずつほど行ったような気がする。保津狭のトロッコ電車は何度目...

  • 京都旅行(12)

     9月26日、7日目である。と書いて、そうか、あれは9月のことだったのだと改めて驚いている。10月がどこかへ行ってしまった。もう11月である。こういう月日の経つ速さに、そのつど驚いている。きょう出した手紙に、10月の最後の10日間の京都旅行と書いてしまった。そのくらいの感覚しかない。 岩倉だ。 京都駅から地下鉄に乗る。今回の旅行で初めて乗る。前回来たときには京都駅―北大路間しかなかった。東西線は二条駅―蹴上間...

  • 京都旅行(13)

     9月27日。8日目。大原である。 ここはじつは一度だけ来たことがある。50年前だ。父が福山から出てきて、大原で同窓会をやるので、おまえも来いと言われて行った。どうやって行ったか記憶にないが、大原へ叡電は行ってないし、バスで行くしかないからそうしたのだろう。川べりの座敷で、父の同窓生たちに紹介されて飲み食いした記憶はある。 草津の宿をいったん引き払う。大きな荷物を持って快速電車に乗り、京都駅に来た。荷...

  • 京都旅行(14)

     トップで並んだので、一番後ろの席をキープした。待っている間にだんだん乗ってきて、ほぼ満席になった。そのままノンストップで行くのなら、荷物はどこにでも置けるだろうが、途中の停留所で乗り降りがあるのだ。最後尾に乗って正解だった。荷物を妻がなんとか足のあいだに収めた。大きな荷物の客はわれわれ以外に見当たらない。あらかじめ送ってあるのだろう。 朝、宿を出る前に電話して、バス停までの迎えを頼んだ。忙しいと...

  • 京都旅行(15)

     9月29日。10日目。朝食のあと、荷物があるので、バスステーションまで車で送ってもらう。一日乗車券はないから、たぶんICOCAで帰ってきた。行きと同様、高野川を下って、出町柳から川端通を下る。四条で曲がって烏丸通を帰ってきた。 この川端通を通るとき、日新時代の、組合大会の思い出が、頭をよぎった。この通りの荒神口近辺に、教育文化センターがあり、そこで組合大会をやったのだ。 組合大会は代議員が集ってやる。労...

  • ヨーロッパ(その1)

     妻と交代して窓際の席に移動したとき、ぼくの目に飛び込んできたのは月世界の光景だった。土色の油絵具をぶっとい絵筆でたっぷりすくって、キャンパスに見立てた地上を端から端までめちゃくちゃに塗りたくってしまった、かのような、それは不毛で、おどろおどろしい世界。それがどこまでも続いていく。いったいどんな異世界に迷い込んでしまったのだろう。 よく考えると、飛行機はシベリア上空を飛んでいるのだった。生まれて初...

  • ヨーロッパ(その2)

     そのあとイタリアへ行っても、スパゲッティもピザも食べなかった。スパゲッティとピザがイタリアの名物だということが頭から飛んでいた。何を食べていたかと言うと、スペイン広場から少し下がったところにある夕方になると開店する小さな店で、毎日あさりの粥を食べていた。砂だらけでじゃりじゃりする粥だった。でも、まあ、おいしかった。 ピザはイタリアではなく、ベルサイユで食べた。一駅乗りこしてしまい、そこから宮殿ま...

  • ヨーロッパ(その3)

     以上はかなり前に書きかけてそれっきりになっていた紀行文である。海外旅行の話を聞かされるくらい退屈なことはないという。いまどき普通の勤め人なら毎年のように海外旅行しており珍しくもなんともない。海外で長期間勤務した人も多く、すでに海外は日常だ。それを自慢たらしく聞かされるのはうんざりだということらしい。でもぼくは海外だろうと国内だろうとよその土地の話を聞くのはわりと好きだ。たぶんぼくがもうじき70にな...

  • ヨーロッパ(その4)

     トレビの泉ではジプシーの母子に財布を狙われた。赤子を抱き、小さな男の子と確か女の子も連れていた。すっぽり布を被っていかにもジプシーらしい格好だ。布の間から赤子を抱いた手を出して恵んでくれという様子。戸惑っているあいだに子供がぼくの胸ポケットに手をつっこんだ。ぼくは振り切って逃げた。ポケットを確かめるとメモ帳をやられていた。 パリに帰って最後の日、広場で煙草を吸っていると、普通の身なりの男が来て煙...

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