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 ・さがす ・すずめ ・ある経営者党員の詩 ・あこがれ ・アトム論考 ・ゆで卵について

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まがねとおる

Author:まがねとおる
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新潟の同姓同名はまったくの他人
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カテゴリ:エッセイのエントリー一覧

  • さがす

     宿に荷物を預けて昼食を済ませた。さて、どうするか。十日間の日程で宿は三箇所とっているが、行動予定を立ててなかった。コーヒーを飲みながら、妻と作戦を練る。ここは堀川下長者町、今出川に近い。宿を出て、とりあえず歩き始める。今出川でバスに乗り、同志社と御所の間を通って出町に出た。 バスを降りた。街の様子が変わったわけではないが、十字路の商店は入れ替わったと見え、五十年前の記憶とは重ならない。でも、それ...

  • すずめ

     せめて二十歳にならないうちなら、たとえば、雀のことだって書けたのだ。 ときたま、父は空気銃を使って職場の雀を撃った。彼は、県立の工業試験場でその地域特産の絣のデザインを画いており、そこには付属の機織り工場があって、女工さんたちがいた。昔風の屋根で軒下に巣を作りやすく、まわりはまだ田園地帯だから、雀も多かった。 持ち帰った雀は、羽根をむしられて醤油をまぶしカラ揚げにされた。その香ばしさが記憶に残っ...

  • ある経営者党員の詩

    (投稿者の許可を得たので公開します。なお「詩」のカテゴリを設けてないので「エッセイ」にいれます)「工場」 おお「電設」よ 私は限りなくお前を愛する たとえ他人に不細工と言われようと。 皆んなで夢み、皆んで考へ 皆んで作ったこの工場を。 あの田んぼの真中に図面を引いたっけ ああでもない……こうでもないと すまし又かしこんで人並みに 地鎮祭のおはらいもしたっけ 神様を余り好きでない仲間達と一緒に。 どこ迄出来たら...

  • あこがれ

     出身地をきかれると、ややこしいので福山と答える。事実、少年時代のほとんどを福山で過ごした。でも最初の記憶は十日町なのだ。そこに何年いたのか、いまではわからない。両親にはきかずにしまったし、姉にきいてもはっきりしない。 少なくとも二冬は過ごしたはずだ。というのは異なる家での冬の記憶があるから。 ひとつめは中心市街地からさほど離れていなかっただろう、ちょっとした川のかたわら。凍りついた川の上で年嵩の...

  • アトム論考

       1  ドラえもん アトムのことを書く。でも話はドラえもんから始まるのだ。 二十五年前、ドラえもんに出会って、衝撃を受けた。それよりもう少し前、ぼくらは、大学生が漫画を読んでいると言われた最初の世代だった。同じ藤子不二夫のオバQが話題になったのを知っていたが、ぼく自身は読んだことがなかった。白土三平しか読まなかったから。 タイトルはドラえもんだが、主人公はのび太という、さえない男の子である。ス...

  • ゆで卵について

     ゆで卵について書こうと思ったのには、これといった理由はない。コロンブスのむこうを張るつもりでもなければ、レイモンド・チャンドラーを語るのでもない。もちろん卵料理の薀蓄を傾けるわけじゃない。ぼくは料理のことはからきし知らないし、いつぞやテレビでゆで卵の剥きかたについて解説が始まったときには、馬鹿らしいと思って席を離れたくらいなのだ。だがじきに馬鹿にしたことを後悔することになった。ゆで卵を剥くのは案...

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